笠木小学校が姉妹校として交流している山形県鶴岡市のあつみ小学校から「雪」が
届きました。笠木小学校からは5月に「芋の苗」を送り,あつみ小学校はそれを育て
収穫し各家庭で調理をして食べています。そのお礼として,今回は,雪の入った発泡
スチロールの箱が5箱とどきました。あつみ小学校の1・2年生が,校区内の「湿り
気のない雪」が取れる場所までバスで移動し,たくさん詰めてくれた良質の雪です。
箱にはあつみ小学校1・2年生の子供たちが思い思いに描いた色とりどりの絵があり
ました。今回は,先週の大寒波で交通の遅れが生じ,土日も挟んだため,予定より4
日遅れの到着となりました。長い時間かかったため雪は固まっていましたが,スコッ
プでサラサラになるまで崩し,思い思いに遊んでいました。今日は気温が低かったの
で,作った作品は放課後まで残っていました。楽しい思い出になりました。あつみ小
学校のみなさんの心遣いに感謝します。
今朝の学校(校庭)は,-6℃でした。正門は凍っていて押しても動かず,お湯を
かけてやっと開きました。(子供たちの登校が終わり閉めようとしたときも凍って動
かなくなっていました)池には氷が張り,低学年の子供は池の氷の上に脚を乗っけて
いました(冷や冷やしました)。池に落ちた木の葉が標本のように氷の中にありまし
た。子供たちがお世話をするうさぎ小屋の水が凍り,えさの野菜まで凍っていまし
た。(うさぎは元気でした)地域の方に聞いても初めて体験する寒さだということで
した。
そんな中でも子どもたちは元気でした。氷を割って手に持って遊んだり,昼になっ
て3℃くらいになったら外でサッカーをしたりしていました。まさに『子供は風の
子』です。明日まで寒くなりそうですが,体調に気を付けて元気に過ごしてほしいと
願うばかりです。
今週は,「かごしまをまるごと味わう給食週間」になっています。今日の全校朝
会は栄養教諭のM先生に来ていただいて,給食センターがどのようにできている
のか,その設備や職員の方々の仕事を話していただきました。コンテナ消毒→検収
(品物のチェック)→下処理(野菜は3回洗うそうです)→調味料室での量チェック
→調理→トラック搬入→発送を行い,私たちの学校に届くことがわかりました。グラ
タンなどは一つ一つ作るので手間がかかることや,20の業者や生産車の方々が関
わっていることなども知ることができました。子供たちは,献立を考えてくださる栄
養教諭の先生方,安心安全に気を付けておいしい給食を作ってくださる給食センター
の方々への感謝の気持ちをもちながら,おいしく給食を食べていました。今日の献立
は,「抹茶ミルクパン」「冬野菜のクリーム煮」「ごぼう風味洋風きんぴら」でし
た。昨日は桜島大根,今日はお茶,明日はさつま汁とぶり大根,明後日は鶏飯とかる
かん,最終日は曽於の牛肉を使ったすき焼き,と食で鹿児島を感じる1週間になりそ
うです。
晴天の下,昭和52年から45回続いている本校の伝統行事「水源地遠行」が行われ
ました。1年生から6年生までの児童・保護者・笠木原土地改良区の方・地域の方を
含め総勢54名で往復20kmの道のりを完歩しました。
本校のある笠木原は標高280メートルの台地の上にあり,川から田んぼのための水
を引くことができなかったため,昔,このあたりの農業は畑作中心でした。大正時
代,生活を豊かにするためには水田が必要と考えた先人たちは,笠木から約9.4km
離れた前川から用水路を通して水田を作る開田工事を行いました。工事にかかった期
間は9ヶ月。現在のように大型の機械もない時代にモッコや手車など手作りの道具を
使ってトンネルを掘りました。工事期間中には,悪天候(湧き水,台風,豪雨など)
で工事が中断したり,シラス土のためにトンネルが崩壊したことも何回もありまし
た。昭和57年からの17年間で整備事業が行われ,丈夫な水路ができあがりました。水
路には20個所のトンネルがあり、全長の7割を占めているそうです。
水源地では笠木原土地改良区のOさんの話を聞き,先人の思いや努力や苦労を知る
ことができました。水源地遠行には,大変困難な作業を行った先人の苦労を考え,感
謝しながら歩こうという意味が込められています。私たちにとって水源地遠行は,自
分たちの故郷をもっと好きになることができる伝統行事です。この行事を受け継いだ
子供たちは,今度は次の世代へと伝えていってくれると思います。この水源地遠行は
関わってくださった全ての方々のお陰で成り立つ行事です。全ての方々への感謝を忘
れずに,故郷にほこりを持って毎日の学校生活を充実させていってほしいと思いま
す。