第76回卒業式が行われました。朝,小雨が降っていました。砂利の場所にほうきの
目付けをしている子供たちがいたので,「今日は雨が降っているからしなくてもい
いんじゃない?」と言うと,「卒業式の日だからきれいにしたいんです」と言いま
した。朝から爽やかな気持ちになりました。体育館の中に入ってみると,T事務主
査やM学校主事が育ててきた花々が今日の日を待っていたかのように咲き誇ってい
ます。なんともいえないいい香りが漂って,心が落ち着きます。そんな素敵な環境
の中,卒業式が始まりました。厳粛なムードの中,卒業生は練習の成果を十分に発揮
ししっかりと行動することができました。在校生もそんな卒業生の気持ちを感じ取っ
てしっかりと参加していました。心のこもった卒業式になったと思います。卒業生も
本当にやり遂げた満足げな表情をしていました。中学生になっても自分らしく頑張っ
てほしいと思います。
3時間目にお別れ集会がありました。総務委員会が中心になって企画・運営をしま
した。2月の歌「たんぽぽ」を全校児童で歌った後,6年生へのインタビュー(小学
校の思い出,好きだった給食,中学校に入って頑張りたいことや入りたい部活動)の
あと,各学年から6年生にプレゼントを渡しました。手作りのメダルや手紙など心の
こもったものばかりです。レクリェーションとして1・5年生vs6年生,2・3年生
vs6年生,4年生vs6年生でドッヂボールを行いました。みんなとても楽しそうに逃
げたり投げたりしていました。最後は6年生一人一人からお礼の言葉を述べ,6年生
全員でダンスを踊りました。6年生にとってはまた一つ小学校の楽しい思い出が増え
たことだと思います。
今日から新体制の委員会活動が始まりました。2年生が加わり来年度の3~6年
生の活動になります。6年生はこれまでの経験を生かして下級生にアドヴァイスし
ます。これまで4つの委員会がありましたが,来年度から児童・教員数が減るため
3つの委員会(「総務・栽培委員会」「保体・放送委員会」「図書委員会」)に編制
し直し,仕事内容も再確認しなければなりません。昨日は,さっそく2年生が校内放
送を担当しました。周りには3年生と6年生がアドヴァイスしたり,見守っている姿
がありました。4月からの委員会活動がスムーズに行えそうです。1年生はその間係
活動を行いました。それぞれが自分の仕事をしっかりとこなしていましたが,「新入
生のお手本になるんだ」という思いが強いようです。
笠木地区にある「小水力発電所」を3・4年生が見学に行きました。学校から歩い
ていて20分ほどの場所にあります。1月の水源地遠行で歩いて見学した水源地から引
いてきた水を利用した発電所です。令和4年に完成しました。水力発電は太陽光発電
と違い昼夜を問わず発電が可能であること,笠木原は水量・高低差から水力発電に適
した墓所であること,小規模ではありますが110軒分の消費電力を賄える発電量であ
ることを聞きました。流れてきた水がタービンにあたる箇所,制御盤,水が川へ戻さ
れる様子を見ることもできました。水源地遠行で笠木原に水を引いた先人の努力と苦
労を学び,今回,その水を利用して発電を起こす工夫やエネルギーについて学ぶこと
ができました。この経験は,笠木の子どもたちの環境やエネルギーへの興味・関心を
高めてくれたと思います。
ピアニストの濵田千幸さんを迎えてピアノコンサートを行いました。第1ステージ
は,みんな一度は耳にしたことのある「トルコ行進曲(モーツアルト)」「キラキラ
星変奏曲(モーツアルト)」「子犬のワルツ(ショパン)」,そして「ディズニーメ
ドレー」の4曲を鑑賞しました。第2ステージは,笠木小学校とのコラボとして,校
長先生の弾き語りと濵田さんによる「ライジング」(校長先生の作詞・作曲),3・
4年生有志と濵田さんによる「赤い屋根の家」の歌唱,そして,最後は,濵田さんの
伴奏で「笠木小学校校歌」を全員で歌いました。第3ステージは「愛の夢(リス
ト)」「エチュード(ショパン)」「バラード第1番(ショパン)」という名曲の演
奏をじっくりと鑑賞しました。ピアノの生演奏を聴くことがほとんどない子どもたち
ですが,優雅で華麗な濵田さんの演奏に引き込まれ,ステキな時間を過ごすことがで
きました。児童代表のCさんは,「それぞれの曲のよさを引き出して豊かに表現する
濵田さんのように音楽表現ができるようになりたい」とお礼の言葉を述べていまし
た。